LED解体してみたっ

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そんなわけでT5を買ってから半月ほど経つのですが我が家では特に故障も無く動いてます


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でも本来このT5という照明は主に海水水槽の中でも難易度の高いサンゴのうちのハードコーラル系、
さらにはその中でも飼育の難しいミドリイシを飼う為の物です

うちでも遠い将来的にミドリイシとか飼えたら良いなぁと思っているんだけど、まだそこまで身の程知らずじゃないので
まだイソギンチャクと安い珊瑚のソフトコーラル系が数点入ってるだけです

それじゃ何でT5なんて買ったのかというと。。。





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↑このひどすぎる惨状を何とかしたかったからっ!!



もうねアレですよ
3.11まではテクニカのメタハラ150Wとファンネルラッキー70Wを併用してたんだけど
当時省エネと謳われてたLED照明に興味を持ってました

そして海水水槽用には大雑把に分けて二通りあり、大量のLED素子を一つにまとめた大型のシステムLEDタイプと、
目的の素子だけを集めた小型のスポットLEDタイプがありました

当時はまだLED照明が出始めた頃でまだその効果については未知数なところがあり、
最初はシステムLEDタイプにしようかなと思ったけど90cmサイズの水槽用だと本体だけで20万を越える超高級品だったので
まずは安いスポットLEDタイプをいくつか買って使い物になるかどうか試してみました

でもスポットタイプだと照射する範囲がとても狭かったので、一つまた一つと買い足していって上記の写真のような惨状になってしまいました




それでも1年ぐらいは使い続けていたんだけど効果は決して悪い物じゃありませんでした
メタハラに比べて石灰藻の発生スピードは格段に速くなり、メタハラだと萎縮しやすいソフトコーラルも
安定して飼えてた気がします

ハタゴイソギンチャクはスポットLEDでは光量不足なのかちょくちょく移動するようになってしまった以外は特に不満のない効果でした

ただこのスポットLEDタイプにはちょっと見逃せない問題があるのです

それがこれ↓

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これが私の家の水槽の上にぶら下がっていたスポットLED照明の一覧
いる物といらない物が何かと言うと、

いる物 = まだ故障してない物
いらない物 = 壊れて使い物にならなくなった物

になります

なのでこの画像には12個のLED照明があるんだけど4つは壊れてしまって点かなくなった物になります
つまり一年から二年の間に 4 / 12 で 1 / 3が壊れました

一応スポットLEDタイプは熱に弱いと言う話は聞いていたので専用に小型の扇風機も付けてたんだけど
これだけ壊れてしまいました

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↑冷却用の扇風機 ( 首振り機能付き )

それと実はこの壊れた方のLEDは全てある一社が販売していたLEDなのです
くだらないトラブルに巻き込まれるのが嫌なので社名は伏せるけど、いる物にもその会社のLEDはあって、
その一社に限定すると 4 / 9でほぼ 1 / 2 が壊れた計算になります

この結果だとその会社の出す20万超のシステムLEDに手を出すのは怖いなぁと思うのが正直なところ
しかも修理費も高くメーカーに問い合わせたところ、13,980円で買った照明を修理するのに12,600円もかかると聞き
あぁもうLEDは辞めようと思った次第なのです




あとはもう捨てるしかないんだけどせっかくだからちょっと分解してみましたっ!!
普段見れない部分を見るのはワクワクするねっ

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そんなわけで開けてみた様子
空けた瞬間、焦げたフラックスの匂いが充満しました

メインの基板はこのグレーのゴムシートみたいなのに包まれてます




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こちらはソケット部分で材質はプラスチック系のように見えます
茶色いのは色と匂いからフラックスだと思われます

フラックスと言うのはハンダを使う際に活性剤のような使い方をする物で、本来はこういったプラスチック部分には使いません
恐らく基板部分に使われたフラックスが何らかの理由で融けるか気化するなどしてここに溜まったのではないかと思われます




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こちらはメイン基板の裏側
ところどころ黒い箇所が見えることから、症状としては軽いけどこの基板は焼けたと判断して問題なさそうです
これを使い続けると本当に炎上する危険があるのでこのスポットLEDライトはこれ以上使えません

お次は表側です



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こちらは基板の表側
コンデンサが膨張していないのでこっち側だけ見ればまだ使えそうな雰囲気です
ただ、ぱっと見た限りではある電子部品に必要なパーツが付いてないように見えます




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その気になる電子部品というのがコチラ
これは三端子レギュレータと呼ばれる物で使い方にもよるけど非常に発熱量が大きく、
普通は放熱板やヒートシンクとセットに使う電子部品です

ヒートシンクとはこういうの↓
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本来であれば三端子レギュレータにはこういった放熱板を付けないと発熱で簡単に壊れてしまいます
もしかしたらこの三端子レギュレータが特別仕様で高熱にも耐えられるのなら話は別なんだけど、
親切にも電子パーツにデカデカと品名が書いてあったのでちょっとデータシートを探してみました

そして見つけたのがこのページ↓
ELCODISよりFDPF7N60NZ

このデータシートによると最大温度が150℃、最低温度が-55℃で、1Wごとに62.5℃温度が上がるそうです
このスペックから言えばこの三端子レギュレータは耐熱性や発熱性において一般の奴とほぼ変わらないので、
一般のものと同じく60~70℃程度に収めないと短期間で壊れる事が予想されます

じゃあこの内部が一体何度あったのかについては計ったわけじゃないから推測するしかないんだけど、
その一つの手がかりとして挙げられるのが最初に見せた融けたフラックス

フラックスというのは常温では固体だけど80℃前後で融解し、120℃前後で気化します
普通に融けただけならフラックスは下部であるLED素子の方に溜まっている筈です
でも分解した結果、フラックスは上部であるソケット部分に溜まっていました
丈夫に溜まるには気化するしか方法がありません

なのでこの現状から推察すると内部の温度は少なくとも80℃から120℃程度あったのじゃないかな?と思われます

MAX150℃が限界の電子部品が常時100℃程度の場所にあれば、まず長持ちしないと思われます
メーカーは一応5千時間は点くと言っていますが、この内部機構ではもって1~2年じゃないかなと思います

でもほんとに100℃も内部温度あったのかなぁ?
100℃もあったらお湯が沸かせそうだっ!!






でもこれだけだとなんかネガキャンしてるみたいなのでもう一つ分解してみました
実は今まで散々タラタラと紹介してきたスポットLED照明なんですが、現在はすでに生産終了していて
店頭ではもう販売していません

現在は新シリーズの別の製品が売られています

ソレがこちら↓

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こちらが現在主流の21WタイプのスポットLED照明です
確か1年ぐらい使ってた気がするけど中身はとても綺麗です


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こちらは基板の裏面
フラックスが融けて焦げた様子もありません

そして肝心のヒートシンクは。。。


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付いてたっ!!
やっぱり三端子レギュレータにヒートシンクが付いてると安心します

今スポットLED照明を買うのならこのシリーズが良いんじゃないかと思います


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コメント(5)

こういう分析記事は面白い!
LEDってこんな基盤が入ってたんだね。
何十年切れないとか、盲目的に信じて買うと悲惨なことになりそうだ。

私は機械物が苦手のあで、解説つきだとわかりやすいです。

小さな部品が沢山つかわれているのですね('-'*)。

興味深く拝見させて頂きました。このメーカーのものはバージョンを重ねておりご指摘されている部分は自覚しているのかも知れませんね。でもとても人気のある商品だけにけっこう適当なんだなと思いました。

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このページは、
licelが2013年10月 5日 03:30に書いたブログ記事です。

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